森林と私たちの暮らしの関係を知る

「伐って、使って、植えて、育てる」という森林の循環利用について考えてみましょう!

森林は、長い年月を経て複雑で多様な生態系を形成し、豊かな水源を守り、土砂災害を防止する機能を有し、人々の生活を守り、そして心を豊かにしてくれるかけがえのないものです。森林の持つ力を最大限活かし、守っていくには、林業(主に人工林)における「伐って、使って、植えて、育てる」という森林の循環利用がカギになります。私たちが木を有効活用して木材生産の需要が伸びれば、この森のサイクルを上手に回すことができ、森林を健全な状態に保つことにつながります。

石油や天然ガスなどの化石燃料は、地中に埋まっていた二酸化炭素(炭酸ガス)を大気中へ大量に排出し、地球温暖化の原因となりますが、木は二酸化炭素を吸収し、自身に蓄え、その排出を抑制することができます。木を燃料として使えば、森の木々は二酸化炭素を吸収することができるため、二酸化炭素の排出・吸収がプラスマイナスゼロの、安定的なサイクルができます(カーボンニュートラル)。

さらに、化石燃料は限りある資源ですが、命ある木は伐採した後に再び植林を行えば、やがてまた木材として活用できます。まさに木材は、尽きることないリサイクル資源といえるのです。

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