間伐材などの有効活用への取り組み
健全な山の育成にはかかせない「間伐」。間伐材を利用することは、そのまま「山を元気にするために一役買う」ことにつながります。
間伐材といっても、形や質の良いものは、主伐材(最終的な木材の収穫のために行った伐採で得た木材)と同様に市場に出荷され、建築用材となります。
建築用材となるまでには至らない細い材(小径材)でも、昔から建築現場で使用する足場丸太、土木工事用の木杭などさまざまな形で使われてきましたが、時代の移り変わりとともに素材も変化し、これまで行われてきた形での間伐材利用は減ってしまいました。
しかし近年、木材の価値が見直されるとともに、森林整備の推進といった背景のもと、間伐材の利用促進への機運が高まり、全国的にも活発な取り組みが行われています。
さらに、木を加工する際に発生する樹皮や、山に捨て置かれた林地残材などの未利用木質資源(木質バイオマス)の新たな活用方法も広く注目されてきています。
もちろん秩父地域森林林業活性化協議会においても、これらの取り組みを後押し。こちらでは、支援事業の中から関連する事業をピックアップしてご紹介します。
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切り捨て間伐による林地残材等を「木の駅」に出荷する
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間伐材を使ったフェンス・門などのエクステリアをつくる
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間伐材や樹皮等で作った木質チップから、人工薪をつくる
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間伐材を活用し、新たな工法で森林作業道をつくる
作業道作設事業
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針葉樹皮を、果樹栽培のマルチング材として利用する
針葉樹皮を活用した果樹等の試験栽培
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針葉樹皮を、舗装材として利用する
針葉樹バークチップによる舗装試験
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間伐材を含めた埼玉県産材でベンチキットをつくる
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地域産木材や、不要木などで、オリジナル木製品をつくる