所有している木・山を売りたい

山林・立木の売買ノウハウ

施業に向く(条件のよい)山とは?

あまり小規模なものだと、諸経費がかさんでしまって利益が見込めないことも多く、利益を出すのは難しくなります。
売り上げを見込むと、面積が5ヘクタールから10ヘクタールのまとまりがないと厳しいかもしれません。実際は、そんなに広い森林をもっている方もそうはいませんので、所有地の周囲の森林もまとめて施業できるかを見ます。
これを「施業の集約化」といいます。

また、林業機械が入れる作業道をつくれるかなどの立地条件も重要です。
林内に架線を張って集材する方法もありますが、この場合皆伐(すべての木を伐採して集材すること)でないと多くの場合は採算が合いません。
さらに、一本一本の値段が勝負になることから、実際に木の状態を見て売ることができるかを判断します。
色々な条件を複合的に判断しながら、相当効率よく山から木を出したうえで木を売ることができるかが重要です。

木を売る方法

①木を伐り出すところから、市場(秩父広域森林組合 木材センター等)で売るところまですべて森林組合に委託する方法

森林組合では、おおむね以下の行程で進めていきます。

  • 区域確認

    別の所有者の森林の木を間違えて伐ってしまうこと(誤伐)を防ぐためです。

  • 現地調査

    作業現場の確認です。

  • 作業道開設

    林業機械が林内に入れる道をつくります。

  • 伐倒

    チェーンソーや高性能林業機械を使って木を伐っていきます。

  • 造材

    伐倒した丸太の枝払いなどをしながら、一定の長さに切る(玉切り)ことをしていきます。

  • 集材

    林業機械を使って丸太を土場(作業道の脇など、丸太をまとめて置いておくところ)へ集めます。

  • 運搬

    土場に一定量が集まったら、契約する運搬専門業者の方に市場まで運んでもらいます。

※木材センターに運び込まれてから入札までの流れはこちらのページをご覧ください。

秩父広域市町村圏組合ホームページ内「木材センター」

②素材生産(木を伐採し、集材、搬出をすること)を行っている大きな製材所などで立木の状態で売却する方法

③自分が所有する森林の木を自分で伐採し市場へ出荷する方法
(林業本来の姿ですが、秩父地域全体でも自伐林家は大変希少です。)

需要が多い木とは?

径級別では、柱材になる末口(丸太の細い方の直径)24cm前後のもので、樹種別では、スギよりヒノキの方が価値が高くなる傾向です。
太い木(大径木:たいけいぼく)は見た目にも材積があり価値が高そうですが、製材する機械に入らなかったり、入れにくいこともあり、製材に手間がかかってしまうため、逆に安くなってしまうこともあります。
ただし、関西方面では、林業も歴史が長く、社寺建築でかなりの需要があるため、良質な大径木生産を行う仕組みが確立されています。秩父地域でも時折、巨木が落雷、台風、雪折れなどで被害があると伐採して競売にかけられますが、樹齢何百年という巨木が、高額で売買されます。

森林経営を始めるためには

適切な森林管理サイクルとは?

森林の管理は、植付け、下刈り、枝払い、除伐、間伐、主伐、そしてまた植付けと循環していきます。
本来このサイクルが正しくまわっていけば、適切な時期に木を伐採するため大径木も生まれず、適切な森林経営を行うことができます。
しかし、近年では適度な太さに成長した木を伐る時期を迎えたとしても、再造林する経費が嵩むことや、再造林後に鹿などの獣害対策を講じず、苗を植えたら食べらるなどの被害にあうことにより、サイクルが適切にまわらない森林の割合が高くなっています。
また、森林所有者によっては、後継者がおらず、管理が滞ってしまうケースも見受けられます。
森林所有者に代わって森林のサイクルをまわしていくために、森林を集約化・大規模化したうえで、高性能林業機械を入れてコストを抑えつつ、森林施業を行う、森林組合などの団体を活用することもできます。

施業の集約化をするうえで森林経営計画ってなに?

森林経営計画制度は、森林所有者または森林経営の委託を受けた者が、面的なまとまりを持った森林を対象に、単独または共同で森林の施業や路網整備、森林の保護等に関する5年間の計画を作成し、市町村長等の認定を受ける制度です。森林経営計画を作成すると、さまざまな支援措置を受けることができ、費用負担を減らして、計画的に森林の手入れを進めることができます。
秩父地域においても、1ヘクタール以下の狭い森林を持つ小規模所有者が多く、間伐などの森林整備をしようとしても経費がかかりすぎて、搬出した木材を売却しても黒字にすることが難しいのが現状です。複数の森林所有者が集まって計画を立て、共同で認証を受けることもできる森林経営計画は、今まで手をつけることができなかった森林を活かすことができる手段の一つでもあります。
秩父地域において森林経営計画を作成する方は、秩父農林振興センターまたは各市・町担当部署へご相談ください。

秩父地域で認定された森林経営計画の一覧はこちら

関連情報

現状で木が売れない状況でも・・・

 現状では木を売って利益を出すことが難しいところでも、間伐などを行い山を健全な状態に保つこと、つまり「森林保全」へと視点を変えることも森林管理の一つです。
森林整備には補助金を活用できるので、森林所有者への負担も軽減されます。
手入れしてないのであれば、とりあえず間伐をしておくなどの対応策もあります。
こうして森林整備を進めておけば、周囲の森林の状況により集約化への道が開けてくる可能性が広がります。
また、小面積で小規格な壊れない道づくりによる自伐林業(コンパクトフォレスタリー)が見直されつつあり、今後の動向が注目されています。

森林の管理委託や寄付の方法

平成31年度から森林環境贈与税並びに新たな森林経営管理制度がスタートします。
秩父地域内に森林を所有している方で、ご自分で森林経営・管理ができないなどの理由により、市町村への管理委託や寄付をお考えの場合、まずは、その森林がある自治体の担当部署へ相談ください。

自治体 担当部署
秩父市役所
秩父市熊木町8-15
環境部森づくり課
電話:0494-22-2369
メール:mori@city.chichibu.lg.jp
横瀬町役場
秩父郡横瀬町大字横瀬4545
振興課農林グループ
電話:0494-25-0114
メール:shinkou@town.yokoze.saitama.jp
皆野町役場
秩父郡皆野町大字皆野1420-1
産業観光課
電話:0494-62-1462
メール:nourin@town.minano.saitama.jp
長瀞町役場
秩父郡長瀞町大字本野上1035-1
産業観光課
電話:0494-66-3111
メール:sangyo@town.nagatoro.saitama.jp
小鹿野町役場
秩父郡小鹿野町小鹿野89
産業振興課
電話:0494-79-1101
メール:sangyo@town.ogano.lg.jp