学ぶ・楽しむ

昔から山仕事をしている方に、今までどんな経験をしてきたかを聞いてみたい! 秩父地域には森林がどれくらいあるの?
昔はどんな道具・やり方で山仕事をしていたの? 現在の林業ではどんな機械をつかっているの?
木育ってなに? 秩父の木についての豆知識を教えて!
日本の公園の父本多静六博士って、秩父とどんな関係があったの? 登山やハイキング、体験学習を通じてもっと秩父の山を楽しみたい!

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昔から山仕事をしている方に、今までどんな経験をしてきたかを聞いてみたい!

秩父連山の奥の奥、そのまた奥には、深い森を抱く国有林が広がっています。秩父の林業を語る上で外すことのできない歴史を持つ国有林は、時代を超えて水源を守り、人々の暮らしを支え続けてきました。
さて、ここは秩父市浦山の細久保谷。数日前の雪も解けず寒さ厳しい奥山に、営林署時代からの古い山小屋がポツンとあります。年季の入ったドラム缶の薪ストーブで暖をとりながら昔話を聞かせてくれたのは、秩父市大滝出身の徳光さんと、秩父市浦山出身の中山さん。昭和30年後半から秩父営林署の職員として長きにわたって国有林を活かし、守ってきたいわば「国有林の生き字引」です。そして、現役で国有林の管理を行っている埼玉森林管理事務所の柴崎さんも加わり、懐かしい時代の山の話を聞かせていただきました。
秩父の国有林 ちょっと昔のはなし

 

 

 

秩父地域には森林がどれくらいあるの?

A.埼玉県にある森林のうち、約6割が秩父地域の森林。さらに、埼玉県の約1/4の面積をもつ秩父地域(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)の、約85%を森林が占めています。 

森林面積イメージ

 

●所有形態別森林面積・蓄積

自治体名 合計 国有林 民有林
公有林 大学演習林 私有林
県営林 市町村林
秩父市 50,471 11,890 5,958 3,074 5,989 23,560
横瀬町 4,084 588 129 3,368
皆野町 4,566 413 71 4,082
長瀞町 2,158 182 3 1,973
小鹿野町 14,174 799 186 13,189

※埼玉県地域森林計画書(H25.4.1~H35.3.31)より

 

 


■関連情報

各市・町の総合振興計画一覧

国、埼玉県および各市・町の森林計画等一覧

埼玉県「森林・林業と統計」(埼玉県ホームページ内)

平成26年版「秩父の森林・林業と統計」

 

 

 

昔はどんな道具・どんなやり方で山仕事をしていたの?

A.昔から使われてきた林業の道具の一部や、伝統技術を少しだけご紹介します!

 

●道具

ヨキ   楔(ヤ)   ガンタ
斧(ヨキ)   楔(ヤ)   ガンタ
手斧のこと。チェーンソーが登場するまではヨキで木を伐っていました。ヨキより刃先の幅が広いものが「マサカリ」。   木が倒れる反対側に入れた切り込み(追い口)に打ち込むクサビ。   藪出し(倒した丸太を移動すること)で、丸太を押したり、テコの原理を利用して回転させるために使う道具。
         
トビ   トチトチ   大鋸(オガ)
鳶口(トビグチ、トビクチ)   鎹(トチ)   大鋸(オガ)
丸太に鉤(かぎ)をひっかけて移動・運搬・積み上げ等をするための道具。   丸太に打ち込み、環の部分に縄をかけて木材を運搬するために使用する金具。   前挽き大鋸(まえびきおが)、木挽鋸(こびきのこ)とも。人力で製板するための大型で幅広のノコギリ。
         
二人挽き   マド鋸   チョウナ
二人挽き鋸(フタリビキノコ)   マド鋸(マドノコ)   釿(チョウナ)
丸太を一定の長さに切る(玉切り)ための二人用のノコギリ。   横びきで使用する、刃に木屑を外に逃がすための切れ目(マド)が入ったノコギリ。   木を削るための道具。製材には長い柄がついたものを使う。(写真は「手チョウナ」で、臼を掘る際などに使用。)
         

 

●「木出し」の方法 

木馬(キンマ、キウマ)
山から丸太を運搬するための木製のソリ。はしご状に丸太を組んだ木馬道を人力で牽引した。険しい崖や谷を通すときには桟橋やつり橋をつくり、木馬を通した。林道ができるまで、山からの運搬方法は木馬がよく使われた。
木馬

桟橋の上で木馬を曳く様子

 
ソリ

実際に使われていた木馬

 
片桟橋

片桟橋

         
鉄砲堰(テッポウゼキ)
丸太を組んで作った一種のダムで、水を貯めた後、堰を切って伐採した木材を水と一緒に一気に下流へと押し流す装置。鉄砲堰によって木材を流すことは鉄砲流しと呼ばれ、河川上流部の少ない沢水を巧みに利用して、山奥から木材を運搬するための技術だった。「中津川の鉄砲堰製作技術」として、国選択無形民俗文化財になっている。   鉄砲堰
秩父市合併記念事業として復元された鉄砲堰の様子(YouTube)
         
修羅(シュラ、シラ、ヒラ)
勾配の急な場所で、谷筋に沿って丸太を縦に並べて樋(とい)のようにし、その上を材木を滑らせて土場(どば・木材の一時集積場)まで下す設備。これを使って丸太を山から運ぶことを「修羅出し」といった。「木屋」と呼ばれる職人がトビで丸太を一本一本滑り落とし、最後は修羅として使った丸太を上から崩して土場へおろした。   修羅

 

●昔の林業のことをもっと知りたい!という方は

彩の国ふれあいの森 埼玉県森林科学館
自然・森林の大切さについて総合的に学べる体験型施設。秩父に縁が深い「日本最初の林学博士」、本多静六博士の紹介コーナーもあり。
 
埼玉県立 川の博物館
荒川を通じて、水、そして自然の大切さを楽しく学べる体験型博物館。鉄砲堰の大型模型で行う「鉄砲堰実演イベント」も実施。
 
大滝歴史民俗資料館
山林用具の豊富な展示のほか、江戸時代、幕府直轄の山であった「御林山」と、村人たちの生計を支えていた「稼山」(かせぎやま)について学べる。
 
荒川歴史民俗資料館
2階、農林用具コーナーで、荒川地区で実際に使用されていた山林用具を展示。
 
浦山歴史民俗資料館
浦山の暮らしを支えた伝統的な生業のなかでの林業が紹介され、浦山地区で使用されていた山林用具を展示。

※施設についての詳細は、各施設の管理者に直接お問い合わせください。

 

 

 

現在の林業ではどんな機械を使っているの?

A.近年では、林業の効率化や、作業員の身体負担軽減、安全確保のため、「高性能林業機械」と呼ばれる作業機械が開発され、木の伐採、搬出の場面などで活躍しています。これによって、より低コストで広い範囲の施業が可能な、生産性の高い新たな施業の形が全国的に普及してきました。

 

 ●実際に動く「高性能林業機械」を見てみよう!

※こちらの動画は、秩父市における「平成22年度 秩父市緑の分権改革推進事業」にて実施された、高性能林業機械を用いた実証調査の様子です。

 

 

 


■関連情報

林野庁ホームページ内「林業を支える高性能林業機械」

秩父市ホームページ内「平成22年度秩父市緑の分権改革推進事業」

 

 

 

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A.「木育」は「もくいく」と読みます。木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ教育活動のことです。

(平成18年9月閣議決定「森林・林業基本計画」より)

 

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「食育」は知っているけど、「木育」は初めて聞くという方も多いのではないでしょうか?

 

世界最古の木造建築物「法隆寺」や20年に一度行われる伊勢神宮の建て替え(式年遷宮)に代表されるように、昔から木と深い関係にあり、「木の文化」を持つ私たちですが、現在では、森や木に触れ、学ぶ機会は決して多くはないでしょう。

 

 

しかし、森や木は、建築用材や家具など、目に見えるものだけではなく、貴重な水源地を守る役割や、木の持つ独特な「ぬくもり」や「香り」など、言葉では表されきれない重要な役割を果たしてくれています。

 

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私たちの暮らしに欠かすことのできない森や木。子どもの頃から森や木に触れ、学び、「木」を生活の真ん中に置くライフスタイルを目指すこと。そして、子どもへの教育だけではなく、生涯教育として森や木を感じ、学び続けること。それが私たちの目指す「木育」です。

 

 

 

 


■関連情報

秩父市が「ウッドスタート宣言」をしました!

木育.jp

木づかい.com

木育・森育楽会ホームページ

 

 


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Q.秩父の木についての豆知識を教えて!

Q.「日本の公園の父」本多静六博士って、秩父とどんな関係が・・・

Q.登山やハイキング、体験学習を通じてもっと山を楽しみたい!

PICK UP! 学術的にも貴重!埼玉県天然記念物「大山沢のシオジ林」

 

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